今年度のコンピュータ遊びが終了、最後に6歳児に「してやられた」話。

西那須野幼稚園での今年度のコンピュータ遊び(コンピュータ教室)が終わりました。

COVID-19の騒ぎで、お休みする子もいる状況で最後の3回ほどはハラハラしながら続けましたが無事に終了。
ほとんどの子が本日の最終回(2020/03/13)は出席してくれました(小学校低学年の兄弟がいる子は、幼稚園そのものにも来られてないとのことで欠席でした。親御さんの心中お察ししします)。

私は、そんなに子供に好かれるタイプではないと自認しているのですが、意外と沢山の子に泣かれました。
「終わりたくないよー」「先生とお別れしたくないよー」と。感謝感激です。

そしてもう一つ意外だったのが、悲しい気持ちに浸るのは男の子ばかりだったこと。
これは「年齢×性別」の問題なのか(男の子のほうがまだ精神的に幼いのか)、私が男の子に好かれてたのか?
女の子でも悲しんでくれる子はいましたが、「先生、私は小学校でもコンピュータ続けるから、またね」とか「電話するねー」とか
そういうリアクションです。
逆に、ある男の子は教室に入ってくるなり目に涙をためていて、どうしたの?お外でころんだ?って聞いたら「コンピュータ今日で終わりなのが悲しい。先生と会えなくなる」と。そこから時間いっぱい45分ほぼ泣きっぱなしでした。お母さんが迎えに来てなんとか落ち着きを取り戻した感じです。

ただ、一番驚かされたのは、この1年間、最も手のかかった女の子の行動でした。
「終わりたくないー」と首やら足やらに絡みついて進行を妨害してくるのは、いつもの行動(笑)、という感じだったのですが
しばらくすると、それらをパタッと辞めてなにやら黙々と自分のコンピュータで制作をはじめました。

そして、私が他の子の作品を見て回ったりアドバイスしたりしているうちに時間が経ち、その子が自分のコンピュータ(iPad)を持って私のもとにやってきました。
「先生これやってみて」

スポンサーリンク

どうやら画面をタッチするとアニメーションするようです。
「いつも先生(私)の話を聞かない割には、結構使い方・作り方を覚えてるなー」と感心したのもつかの間、本当に驚いたのはその後でした。

彼女が最後に制作したのは、びっくり箱をタッチするとアニメーションして中身が出てくる仕掛け。

なんと箱から出てきたのは

「おせわになりました」
「いつもありがとう」

の2種類の文字がランダムで出る、というものだったのです。
年長さんですよ。6歳。

もうまさに「びっくり箱」です。嬉しくてこっちが泣くところでした。

画面いっぱいに所狭しと並ぶびっくり箱と、タッチすると赤い文字で「いつもありがとう」、もしくは水色の文字で「おせわになりました」と出る。箱も2種類あって(挙動は同じ=プログラミング自体はコピペできる)、「ランダムによるゲーム性があり、かつ見た目だけ(=箱の種類)でも人を楽しませることができる」というのを直感的にちゃんと理解して使いこなしていることにも驚き。

それを作り終わって、そして見せ終わると満足した笑みを見せて、(いつものように)飽きたようで、ケロッとした感じで「せんせいー来週もやりたいーおわりたくないー」と足に絡みついてきたり、他の子のコンピュータを横から触って嫌がられたり、突然大きな声を出したりと、最後までやんちゃぶりでした。

いやはや。
子供といると本当にこちらが成長させられますね。参りました。

来期も5月から新しい子どもたちを迎えてコンピュータ遊びの楽しさを伝えていきます。

それでは、みなさんも楽しい教育・楽しい子育てを。

ブログのタグ