キャッシュレス決済の手数料が変わります。チャンスです

手数料

ずっと決済手数料無料を謳ってきたPaypayから、手数料有料化の発表がありました。もちろんpaypayと事業を統合したLINE Pay、その他のキャッシュレス決済も手数料を変更してくることでしょう。

その日は、2021年10月1日。

事業なので当然の判断と言えます。その手数料は経済の原則に則って受益者(得する人)がそのお金を負担すべきもので、これまでは、利用者を増やすという戦略に従ってPayPayが負担してきたまでのことです。

キャッシュレス決済の普及は、お店側にもメリットがありますが、普通に考えると消費者側のメリットのほうが遥かに大きいです。
であるならば負担は消費者側にあってしかるべきと私は考えています。厳密にいうとキャッシュレス決済の促進により、現金取引が減少し、会計がより明確化することにより売上のごまかしが減り、法人税や個人事業税の増収が見込める国も受益者であることは忘れちゃいけないですし、本質的な狙いはそこにあるわけですが(そこにたまたまコロナウイルスの騒ぎも乗ってきた)、話が大きくなりすぎますね。

付け加えて、「決算代行業者の適切な儲けは何%か」という目線でいうと、現行の相場である3.25%は高すぎなんですが、それもまた別の議論ですし、一人一人の事業者が戦ってどうなるものでもないです(個人的な見解としてはサポート品質に応じて1.1~1.8%くらいかなぁと思っています)。

で、一人一人の事業者は何をすればいいかというと、特に飲食、サービス業の皆さんはメニューの金額を見直すタイミングだということです。キャッシュレス決済の分として3%単価を上げればいいんです。800円~1,000円のメニューは+30円といったところです。

特にコロナ禍のいま、飲食店についているお客さんは本当の優良顧客です。800円が830円になったところで「どんと来い」です。

世の中、どんどん「体験」に価値を置くようになってきてます。現金を持ち歩くなんて不便な体験をさっさと捨てたいと考える人は着実に増えています。逆に「現金を見ないと落ち着かない」という人はいずれ滅ぶでしょう。

現金が邪魔なんて、そんな体験してたっけ?と思うあなた、心当たりがあるはずです。

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わかりやすい例えでいうと高速道路のETCや駅の自動改札です。ETCが普及する前の高速の出口渋滞を覚えていますか?あれに戻りたいと思いますか?「テールランプの銀河」なんてゴスペラーズが歌ってましたが、すさまじかったですよね。

24時間戦ってたモーレツサラリーマンの皆様、一刻も早く家路につきたいのに、改札の前で毎日イライラしてませんでした?もう二度とあんな体験したくないですね。

そう、現金は不便なんです。だからキャッシュレス決済の受益者は、店側か消費者側かの二択であれば消費者側に軍配が上がると考えます。

まだ信じられないですか?

コンビニの支払いでもそうです。現金で払う人は会計に圧倒的に時間がかかります。「自分の前に現金払いの人がいるとイラッとする」という考えの人が増えてます。

遊園地です。フリーパス買いません?普通。いちいち乗り物に乗るたびに財布出しませんよね。もちろんたくさん乗ると安いというのが当初の理由でしょうが、そうではなく例えば全部の乗り物に一回ずつ乗った金額が、都度現金払いよりフリーパスの方が200円高かったとしても、フリーパスを使わない人はどのくらいいますかね?一日遊ぶなら、お財布を出さないで済むという体験に200円くらい払いますよね。

逆に言うと現金にこだわる人が手数料の高止まりを助長しているのです。みんながキャッシュレス決済になれば、手数料を下げざるを得ない状況になります。

もちろん、キャッシュレス決済はスマホの電池や電波、レジの電源なんかに依存してしまうので、緊急の際に現金で対応する場面はなくならないかもしれません。まあでもキャッシュレス決済が普及すれば例外となってきます。

2021年10月1日。

いいタイミングです。メニューを見直して利益をきちんと確保しましょう。

ではまた。

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