eLTaxを使った住民税(特徴)の支払いのハマりポイントまとめ

PCdesk というeLTaxのいわゆるウェブ版、ブラウザ上で動作するやつですね。

まず下のエラーメッセージ。カタカナ入力で引っかかります。

利用者名(カナ)には全角英大文字、全角数字、全角カナ文字、全角記号(¥,・()-/゛゜「」)で設定してください。
なお、小文字のカナ(ッ、ャ等)、小文字の英字(a,b等)は利用できません。(MWI043E)

いやいやいや、フォーアイコンサルタントって書いたよ。

あ、「ォ」か。くだらねぇと思いながら(カチャカチャ)「オ」っと。カタカナを大文字にします。

また同じエラー。

……

やばいポイントは全角記号です。

全角記号(¥,・()-/゛゜「」)

濁点、半濁点は一文字です。

そして極めつけは長音です。長音はアウト、全角マイナス-のみ!!!!

なにそれ。

はい、正解は全銀フォーマットです。いわゆる金融機関のシステムの負の遺産。1973年にできたものです。2022年ですよ今。50年前の遺産を引きずっています。

ということで「フオアイコンサルタント」が正解です。「フォーアイコンサルタント」との違い、画面で分かりますか?

ハマりポイントその2が、インターネットバンキングの罠です。これはeLTaxに限った話じゃないんですが、金融機関のサイトを開こうとしてブラウザのポップアップブロックに引っかかる現象です(下はブラウザに表示されるポップアップブロックしましたよ、という警告)。

システム上、ポップアップしようとするのはわからなくないんですが、いくらでも対策を講じられると思うんですが……
ついでにいうとブラウザ側もそうです。キャリアの迷惑メールブロック機能もそうなんですが、go.jpドメインはホワイトリストでいいんじゃないの?だめ?

閑話
デジタル庁とかいう部署がDDOSも防げないからgo.jpドメインは信頼できない、と言われたらそのとおりです。 閑話休題

eLTaxの恐ろしいところは、ポップアップブロックされても、何事もなかったように正常終了したような顔をすることです。

ポップアップブロックに気が付かずにそのまま完了し、「あれ?インターネットバンキングの操作、まだしてないよ?」とおもって、納付状況の確認をしようとします。そうすると「リンク済」の表示。

ステータス表示で、意味が複数あるって「今日の天気は晴れもしくは雨」と同じじゃん。謎の宇宙生物とのコンタクトで「たぶん友好的です」とかいうならいざしらず、人の作ったシステムで、状況わかるんだからステータス表示を分けてよっていう。

ということで、もう一度、やり直そうとすると「二重払いに注意してください」という脅し文句が出ます。これが地味に怖い。

二重払いかどうかの確認方法ですが、金融機関のサイトのインターネットバンキングで、「代行収納」や「ペイジー」といったメニューのところで納税状況のステータス確認ができますので、そこで支払い済みになっていなければ二重払いにはなりませんので、そちらを信用して確認しましょう。

というわけで、エラーメッセージやヘルプページって、天下のMicrosoftさん、Googleさんでもひどい有様なんで当てになりません。逆にいうと、かゆいところに手が届くヘルプを効率的に作れるAIとか開発したら大金持ちかと思います。いまあるような想定問答を答えるだけのQ&Aロボットじゃなくて、利用者のマウス、キーボード操作が止まるポイントとか、利用者が新しいタブでどんなクエリで検索したかとかを収集して、ヘルプを自動で補正していく的なものです。難しいね。あるいはこういうブログを収集して、頻出ワードをヘルプページ化していくと言うなら現実的かもしれません。

それでは、楽しい納税ライフを。

P.S.未だにeLTax(税務署)や金融機関さんは、「ダイレクト納付」を推奨してくれます。けど、これ逆に設定がめんどくさい(なんかたらい回しされる)ので、すでにインターネットバンキングを使っている方は、ダイレクト納付の設定は不要かと思います。

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