音楽「BRADIO/真っ赤なカーチェイス」

プロローグ ~久しぶりにしびれた。~

天気のいい日曜の朝、息子(2)をあやすために仕方がなくつけたTVアニメ番組。
子供を膝に乗せて見るとはなく見ていた。

ところが、途中のCMで流れ出したファンクな音に心を奪われる。ミュージシャンのCMらしいが、え、これ幼児・小学校低学年向けアニメ番組の曲か?と一瞬、耳を疑った。

やべぇ、かっこいい。

アニメに使われているのは「INAZUMAジャケット」という曲らしい。

私をよく知る人は何度も聴いていると思うけど、自分が見てた80年代のアニソンは大好きでカラオケでも歌う。たくさんのかっこいい曲があるので(特に昔のアニソンは今よりも“音楽的な冒険”ができる環境だったので隠れた名曲がある)、アニソン=ダサいなどと決して思っていないけど、これはびびった。

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私のこだわり

ずばりこの曲「INAZUMAジャケット」を購入しても良かったのだけど、私のこだわりで、最初に耳にしたメジャーのタイアップ曲よりも初期の作品を聴きたいというのがあります。JUNK FUJIYAMAのときも、J-WAVEで「morning kiss」を聴いた後、インディーズ時代の音源を手に入れ、一番のお気に入りは[a color」に収録の「パズル」なのでした。JUNK FUJIYAMAは初期のほうがファンクでいいなぁ……

脱線しました。

早速ググるとBRADIOという3人編成のバンドということで、公式Youtubeチャンネルをザッピング。
タイトルに惹かれて「真っ赤なカーチェイス」を聴いてみることに。
いわゆる“悪女”に恋してしまった、哀れな男の早鐘のような鼓動が伝わってきます。疾走しながらのファルセット・ヴォイスがかっこいい。
ジャンルは違うのですが歌詞のシチュエーションで新田一郎の「勝手な夜」を思い出しました。

で、「真っ赤なカーチェイス」の収録されたアルバム「POWER OF LIFE」をゲット。
ファンクでソウルフルな歌い上げと流れるように続くファルセット、とにかく巧い。そう、これは久保田利伸と合い通じるではないですか。久保田のようなスローテンポのアングラ系(まさにファンク)やバラードはないので、アルバムとしては良くも悪くもスパーッと流れていきますが、上がることは間違いなしでした。通勤BGMに最適と言えます。

ところで、ファンクという言葉の使われ方に少し気になることがあります。
日本ではファンクとはあまり言わず「ファンキー」という言葉が使われます。そして「ファンキー」は、「派手でかっこいい」みたいなニュアンスが強いです。例えば、イベントで極彩色の衣装をまとっていると「ファンキーだね」と言われたりします。
しかしFunk musicは、どちらかというと泥臭いというかソウルフルで土の匂いがするものと言えると思います。音楽のジャンルの定義にケチをつけだすと、大変雄弁な方々からありがたいお話を何時間も聞くことになるのでできれば遠慮したいところですが、日本のファンキーと、米国の方々のファンキーは、若干違うんだよというのは覚えておいて損はないはず。

P.S.
私のアニソンにおける18番は機甲創世記モスピーダのOP「失われた伝説を求めて」であります。
故・安岡力也がリーダーを務めていた「シャープ・ホークス」の元メンバであるアンディ小山が熱唱していました。
アンディさんのルーツはエルヴィス・プレスリーといいますから、R&Bとカントリーの融合なのです。そう考えると子供の頃から、この辺のリズムやメロディに敏感なんだなぁと改めて思いました。

photo by Township of Brick

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