【解決済み】バッファローWXR-1900DHP2でIPv6+NDプロキシ経由が突然繋がらなくなる

ということで、今朝目覚めると突然ネットが繋がらない。
(↑の画像、一瞬、工場萌えみたいでしょ?)。

うーん、いつものルータの病気ね、電源OFF/ON(ACアダプタを引っこ抜くだけ、このとき、コンデンサに電気が残ってるとパケ詰まりが消えきらない時があるので60秒くらい間を空ける)。

しかし、つながらない。
ルータにログインできる。IPv4 PPoEではつながる。

ちなみに構成はこうです。
プロバイダはBIGLOBE + IPv6プラス(VNEが日本ネットネイブラーの方)。
ルータはバッファローのWXR-1900DHP2です。

閑話

BIGLOBEのIPv6サービスは2017年7月31日より前と後で名称が異なります。
前:v6プラス
後:v6オプション
細かいことはいろいろありますが、使っていて重要なのはルータのサポート状況が異なります。
現在のv6オプションは、レンタルルータのみサポート対象とのことですが、500円/月がかかるので、どうしても市販品を使いたい場合はNECのAtermを使うのが正義だと思います。
私は古い、v6プラスだし、バッファローのルータ使ってるけど、バッファローのルータはアレです。使いこなすにはコツがいります。バッファローはいち早くIPoE対応ルータを出したというところがすばらしいので、まあそういうものです。後出しのNECがヘボいものつくる訳ありませんね。トヨタの後出し車種と同じです。それが王者のマーケティング戦略というものです。どっちが良い悪いじゃないです。

なので、これから買う人は無用な戦いを避けるためにこの3機種のいずれかを買いましょう。
グレード違いの3機種ですが基本的には実効速度の差のようです。

閑話休題。

うーむ。
うちのルータ、よく見ると、ちょっと前にファームウェアがバージョンアップしてるぞ、
そして昨日の深夜に再起動してるぞ……
さらに、2.53→2.55と、バージョンが飛んでる……
怪しい、怪し過ぎる。怪しさ大爆発。

早速ググる、っとネットつながらないんだった……!
スマホでググると以下のことがわかりました。

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ルータのファームウェアver2.53が2018年1月に出て、2.54が2018年8月に出ましたが、こいつがバグバグなファームで、バッファローは早々に自動アップデートを止めたようです。
なので、うちの子は、ファームウェアの自動アップデート設定をしていましたが、2.54には上がらなかった模様。
で、
満を持して10月16日に2.55が出たわけですが、うちの子はたぶん先週(11/3頃? 今日の問題を調査しているうちにログが消えてしまった)くらいにアップデートした様子。

それで、一個前の2.54のバグというのが、IPv6プラスとNDプロキシの組み合わせでネットが繋がらなくなるという致命的なバグを内包しているとのこと。まさにウチの接続環境です。

NDプロキシとはなんぞや?というひとはこのブログをお読みください。
IPv6通信にNDプロキシを指定すると安全になるとはどういうことか

となると、2.53 → 2.55でネットに繋がらなくなったという状況から、「バグFIXしてないんじゃねぇ?疑惑」が拭い去れません。
前述の通り、PPPoE(IPv4)ではつながる。
なので、次に試したのは、IPv6 + IPパススルーです。結果、つながる。。。

やることはひとつです。

えい!!っと。

ファームウェアを2.53に手動でダウングレードしました。
これで無事NDプロキシでもつながるようになりました!

ファームウェアの旧バージョンダウンロードはこちら

ファームウェアを手動でダウングレードすると、ルータへのログインパスワードや、無線のSSIDなんかはデフォルトにリセットされてしまうのでご注意ください。

なお、ルータの設定について画面キャプチャ付きで知りたい場合はこちらのブログをご参照ください。
この方は、ファームウェアのバージョンが2.55でも安定しているみたいです。

BUFFALOのIPv6対応ルーター WXR-1900DHP3の設定を最適化し接続の安定化を図る

おまけ
バッファローについての思い。

ちまたでは、「バッファローは不安定」というイメージがついて回ります。
たしかにそのとおりなんです。過去にバッファローの無線製品は色々使ってきましたが、使いこなすには、たいていコツがいります。
だけどどうでしょう。常に新しい技術に対応した製品をいち早く出してくれます。開発に熱心な会社と言えます。AOSSという簡単ネット接続に使われるモジュールはバッファロー製です。いまではゲーム機のWi-Fi接続をはじめ他社でも普通に採用されています。
さっきも書きましたが、マーケティング的には王者の戦略ではないですが、良い悪いじゃないということは強調しておきましょう。

玄人志向(くろうとしこう)というPCパーツブランドが電気街からパソコン街に変わりつつあった2001年の秋葉原に、彗星の如く現れました。
化粧箱のない茶色の箱に緩衝材もろくに入ってない。そして簡易的な英語のマニュアル(下手するとマニュアルが入ってすらない)。でもめっちゃ安い。知識があれば動かせるPCパーツ。これは衝撃と同時に貧乏理系学生には神のような存在でした。
2001年のちょっと前に格闘ゲームが大流行し、「瞬殺」という言葉が一般化してきた中で、玄人志向は「素人瞬殺」とも呼ばれました。

いまとなっては当たり前(ググれば一発)ですが、玄人志向はバッファロー製です。

そのような学生時代を過ごし、NECに入りまして、あーAterm(NECのルータブランド)は楽だなーと、その良さを噛み締め、秋葉原も行かなくなった2013年ごろにひょんなことからバッファローの広報の方と縁があり、玄人志向について尋ねたことがあります。
製品開発の中で、「これはバッファローブランドで出すのは無理じゃね?」という製品が必ず生まれるそうです(ここからは想像ですが、ハードウェア製品は、基本設計が終わったあとの開発過程で部品選定があります。その中で、ものすごく安く作れるけど仕入れが不安とか相性がある部品に当たることがあります(反った木材や曲がったキュウリみたいなもんです)。そういうのを組み合わせたものだと思います)。
それらを世に出したい、もしかしたら役に立つ人がいるかも知れない、ということで別ブランドで展開することを決めたそうです。
とにかく玄人志向は最初はマーケットには全くバッファローであることを公開せずに謎のブランドで販売展開しました。それがワクワクしたし、無事に動いたときの喜びはかくやというものでした。

なお、今回のルータですが3世代ありますが、どれも同じ問題を抱えているはずなので参考までに。
WXR-1900DHP
WXR-1900DHP2 「干渉波自動回避機能」と「バンドステアリング」を搭載
WXR-1900DHP3  QoS(ネットワークの品質規格)が4K対応、バンドルソフトの変更

です。ルータの基本機能に関してはどれも同じです。1と2については、住宅密集地やマンションでは隣の家との電波干渉回避のための2つの機能が重要かもしれませんが、うちみたいな田舎だと1で十分ではあります。3に至っては4Kストリーミング動画はまだ多くないので、お世話になっている方は少ないでしょう。でもそういう機能を搭載しちゃうのね、バッファローさん(愛を込めて)。

では、楽しいルータライフをお過ごしください。

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