まちづくりも結局はひとでした

街の空気感が気に入って、東京から那須塩原へ、なんのゆかりもなく移住してきた私にとって、この街をより良くするということは人生のテーマです。子どもたちが誇れる故郷を作りたいと思っています。
ただ、一人で騒いでいても大したことはできないわけですが……

うちの妻が、那須塩原市役所のシティプロモーション課というところに勤めています。
そして私なんかよりもずっと早く成果を残しているわけです。

その成果を、SNSだと流れちゃうので、ブログに書き残しておくことにしました。

2018年11月5日号の「広報なすしおばら」にその様子が掲載されました。

新米ママさんが、子育てをするのに役に立つ街の地図作りプロジェクトです。
Facebookでは何度か、告知させてもらいました。
地域おこし協力隊の方の発言がきっかけで、市の職員としてはうちの妻が深く関わっています。

広報は市のウェブサイトで読めるので、ぜひすべてを読んでいただきたいのですが、その中でどうしても残しておきたい一文を引用させていただきます。

「子供用の食器が置いてあるお店」「キッズスペースがある場所」マップに載せるお店やスポットの基準はどうしよう…。参加者で話し合って出した答えは「また会いたいと思える人がいる場所」でした。「心細かったときにお店の人に会って元気をもらえた」「赤ちゃんかわいいね。いつでも遊びにおいでと話しかけてくれた」…。そんな素敵な人がいる場所が、ママたちが紹介したいと選んだ場所。だからこそ、ママたちも同じように誰かの手助けをしようと、今度はそんな場所を紹介する側になれたのかもしれません。

いつだって人はほかの人の気持ちに助けられるものですね。
そして、助けられた人が、自分の経験を他の人に共有する(この場合はママMapをつくる)ことでつないでいく。
人が心動かされるのは、「機能」じゃないんです。
「また会いたい」という気持ち。ちゃんと言葉で説明できないところに本質があります。
経営も製品・サービスも同じです。機能は必要ですが十分ではないのです。

以下は、妻をはじめ、シティプロモーション課のみなさんがお世話になっている東海大の河井先生(専門は行政広報論、地域情報論)の言葉です。
「まちにマジになる人を増やす。それがシティプロモーション」

私も、街全部じゃなくてもいいですけど、なにかにマジになってて、それが周りの人の心を動かすような取り組み、その人達をずっと応援していきたいです。

それでは楽しいまちづくりを。

P.S.
機械いじりオタクから言わせてもらうと、機能で心動かされることは割としょっちゅうあります(笑)
例えば、1997年に発表されたスズキのワゴンRワイドを見て「吊るしの1リッターエンジンで100馬力とか、コイツらバカじゃないの?(褒め言葉)」って思ったこと、とか。
ただやっぱり、そこに込められたエンジニアや職人の執念に心動かされているんですよね。

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