【解決済み】Panasonic Image Appに繋がらない

パナソニックのデジタル一眼カメラを使っています。

マイクロフォーサーズシステムというのを採用していまして、その最大のメリットは本体・レンズとも軽いこと。
軽いので手持ちでもぶれにくいというのと、ドイツ製の由緒あるライカレンズ(マイクロフォーサーズの中でも一部ですが)ということで愛用しています。
もちろんデメリットもあります。フルサイズよりも被写界深度が2段階違う(マイクロフォーサーズでF1.4で撮ってもフルサイズのF2から2.8くらい)ので、すごいボケ感のある写真は無理です。前後ともいい感じにボケた草原に佇む少女とか、そういうやつです。でもカメラのプロではないので、感じるのはそのくらいでしょうかねぇ。

今日は連動アプリの話が本題です。
いまでは他社も追っかけてますが、だいぶ早く(2012年ごろ)からスマホと連動できたので、これが気に入って使い続けています。
カメラがWi-Fi親機になって、スマホでWi-Fi接続し、写真をダウンロードしたり、リモートでシャッターを切ったりできます。

ちょっと古い話ですが、以下の現象がいまだに解決してない人が多そうなので記事にしてみようと思いました。

突然あるとき(2017年ごろ)からこのWi-Fi接続がすこぶる調子を落としました。
Google Playのアプリの評価はガタ落ちで目を覆いたくなるコメントだらけです(そこまで言わなくても、と思うのですが、心無い人ほど匿名で強がりますね)。

私も最初はアプリが悪いのかと思って、ゴニョゴニョな方法で、アプリをダウングレードしたのですが効果なし。

んー、なんだろうと思ったらAndroidのOSバージョンアップしたなぁということに思い当たりました。
(この記事にたどり着いて、バージョン上げた記憶のない人はスマホの機種変更してませんかね?)

Android 6.0から導入された「電池の最適化(Dozeモード)」から始まる、涙ぐましい省電力設計思想が原因です。
ハードウェア的に電池を長持ちさせるのは限界があるので、ソフトで省電力化しようという考えです。
まあ考えは悪くないんですが、やっぱり電池の性能上げたほうが良くね?と思ってます。

ようは、いまのAndroidスマホは、電池を持たせるためにこまめにネットワーク関係が切れるようになってるんですね。ネットワークというのはもっと端的に言えばWi-Fi、Bluetooth、GPSです。

Android6.0は、Dozeのせいで、ネットワーク周りの実装がマジでヘボいです。設計ミスというよりは実装の仕方が下手くそすぎます。Android 8.0(2017年8月より配布。機種によりますが、2018年夏以降になってからアップデートが走った人が多いと思います)になってだいぶマシになりましたが、Wi-Fiはともかく、一時期、本当にBluetoothは、スマホがスリープに入るとつかいものにならなくましたね。特に車社会の田舎では、Bluetooth接続によるハンズフリー機能で電話が取れるか取れないかはけっこう生活に影響あるので、精神的にやられました。
いまだにAndroid 6と7のシェアは50%くらいあるので、知らずに苦しんでいる人は多いはずです。

閑話

せっかくなので本題のPanasonic Image Appの話の前に一つTipsを。

Android6や7でBluetoothまわりだけ、Dozeの魔の手から逃れる手がありますので、車でBluetoothが繋がりにくくなった人は試してみてください(自己責任で)。

Dozeの有効・無効の方法はこの記事を見てください。

Android 6.0/7.0のバッテリー長持ち機能「Dozeモード」の使い方。Dozeモードはデフォルトで有効化されており無効化したいアプリを無視リストに追加していく方式。

で、これで、以下のアプリ、
Bluetooth
Bluetooth MIDI Service
Bluetooth 電話帳取り込み

あたりをDoze無効にすればOKです。私の場合はこれに加えて、車での音楽再生に使うアプリ「Poweramp」もDoze無効化しています。
ちなみに、Bluetooth周りをDoze無効化したからといって電池の減りが早くなったという体感はないです。

閑話休題

んじゃあ、Panasonic Image Appは、というと、このアプリはBluetoothじゃなくてWi-Fi接続です。
Wi-Fiの場合、電池節約に関する別の設計思想が邪魔をします。
どんなことかというと、「Wi-Fiに接続して、かつインターネット接続できないと、そのWi-Fi接続を切断する」という一見理にかなっていそうですが、結果としてWi-Fi接続系アプリ殺しの設計思想です。

つまりこれは「インターネット接続を探してリトライを繰り返し無駄に電池消費するくらいなら、そのWi-Fiは諦めて4Gを使うか、他のWi-Fiを探そう」という挙動なんですね。
だから、そもそもインターネット接続できないPanasonicのカメラのWi-Fi接続は、「つながった途端切断される」わけです。
Panasonicのカメラに限らず、Wi-Fi接続をデータ転送に使うアプリがこれだけ世の中に溢れていて、それかよ?!って感じですが、Google様なのでしょうがないです。

で、回避方法は割と簡単です。
機内モードにしてからカメラとWi-Fi接続すればOKです。

まず、機内モードにします。そうするとWi-Fiは自動で無効になるのですが、実はいとも簡単に手動で有効化できます(通常通り、Wi-Fiをタップするだけ)。この状態で、カメラのWi-FiをONにし、スマホのPanasonic Image Appを起動すると無事に接続できます。もともと航空機の機器への影響に配慮して広範囲に電波を発信する機能を抑制するのが機内モードですから、4G、GPSを黙らせれば主目的は達成されます。これにより上記の設計思想も黙ることになり、Wi-Fiに関しては「つながった途端切断される」から開放されます。

ホントアホみたいですがこれで解決するはずです。
まだの方はぜひ一度お試しを。

それでは楽しいカメラライフを。

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