販売促進のウェイト

昔から言ってますが、販売促進のウェイトが低い考え方の人がまだいらっしゃいます。

製造業、サービス業、建設業、小売業どんな業種でも当てはまるんですが、わかりやすいように飲食業で考えてください。

いまは、比較的簡単にいい道具が手に入り、いい素材が安く手に入ります。

そうすると、情熱と時間があれば極端な話、技術力や独自性が弱くても、そこそこ美味しい料理がつくれます。

つまり「作る難易度」が圧倒的に下がってるんです。

商品・サービスの独自性はもちろん重要です。

だけど、その差異が見た目にわかりやすいものから、「知って納得する」というくらいの差分になってきています。

20年前のコンビニやファミレスのパスタは正直、アレでした。アレ。いまはどうでしょう?もちろん一流レストランのそれには遠く及びませんが、期待値くらいの味がします。

そう、期待値がありますよね。期待値の通りであればその店に行くし、それを注文するわけです。

コンビニやファミレスは宣伝するまでもなく(それでも新商品が出れば宣伝はきっちり行っています)、消費者の中に期待値が出来上がっています。だから安心して買い求めることができる。

みなさんのお店はどうですか?期待値が出来上がっている常連さんは何人いますか?

どこまで期待していいかわからないお店を普段遣いできないし、まして特別な用件では利用しません。話を戻しますが飲食だけじゃないですよ、製造業だって建設業だってそうです。

じゃあ、初めてのお客様に期待してもらい、安心して来店いただくには、どうしたらいいか。

販売促進活動です。それと、その活動から紐づくクチコミ。

販促を「余力」でやろうとしてませんかね? 作る労力は下がってるのに。そうだとしたら申し訳ないですけどサボりです。

一方で、販促のためにTV CM打てますか。打てません。高すぎです。PRの目的が違います、つまり集めたいお客さんの数が違うから金額感が合わなくて当たり前です。

作る難易度が下がっていると同じく変化したものがあります。これも言い尽くされていますが、価値観の多様化です。

「うわーっ」と雪崩をうって同じ場所、同じ商品、同じサービスに集中する時代は終わってます。もちろん、例外はあって、ディズニーランドはいつしか復活するだろうとみんな思ってますし、草津温泉みたいに巨大ランドマークタワーを作ってシャワー効果で地域が潤うという成功事例はあります。

昔はそちらが販促活動のメインストリームでしたが、いまはむしろ例外です。

ましてや新型コロナウイルス。

「密は禁忌」みたいな状況はしばらくは続くでしょう。

となると、自分たちが満足できる規模感で、ほんの少し他と違う小さなお気に入りの場所・商品であれば、それで心は充足されるわけです。

ということは、それに見合った販促活動ができれば目的は達成できます。

ざっくりいうと販促活動は事業の半分です。もの・サービスを作るのにかける原材料費と手間は残りの半分かそれ以下ということです。

「安いものを宣伝で売れ」ということではないです。安くてもそこそこ作れちゃうんだから、「そこそこ」より上の部分、つまり自分の独自性をきちんとわかりやすく説明するところまでが商品の一部と考えましょう。ということです。

「自慢したくない」という慎ましやかな気持ちもわかります。けれど、自分の「自信」が相手の「安心」につながることも事実です。つまり適正な自信を表明することはサービス品質の一部です。

というわけで、国の大盤振る舞いが始まってまして、

販売促進活動に使える補助金、第5次締め切りが追加されました。

令和2年度補正予算 小規模事業者持続化補助金<コロナ特別対応型>

上限100万円 補助率3/4  12/10締切です。

販促計画を本気で作りましょう。補助金はそのための手段。ねんのため。

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